ANA国内線【PR】

MANJI~斬

bokeota.exblog.jp

トップ

今週の手が込んでる割にさほど有り難くもなんともなかったメール  

送信者:ジロ

件名:ザンギ。

ローソンのからあげクンでザンギエフを作ったんですが
特に発表する場がないので、そちらに送ります。

いっぺん、本場のザンギを食べてみたいな~。















































この、皆が精神不安定的なものや、
iPhone操作などのちょっとした困難にもナイーブっぽい感覚に陥ってしまいそうな春の時分にね、

ローソンのからあげクンでザンギエフを作るなや!!


食えよ!ザンギなら食えよ!!
購入時に食うことよりこれを作ることを想定して6個買ってんなよ!!

それにね、この男はいっつもそうなのですが、
ここまでデカい必要性が有ったのかと。
ケータイで見たら普通の大きさだから、その頭でいるところへ、
パソコンに送って開いてみたらドーーーンとこれ。
びっくりする、誰だって。
ましてやこちらのザンギエフとやらは、この色合いにこの表情でこんな出で立ち。
心臓止まりそうになったわ。

ひいては、捨てられないわけ、画像を、こんなに苦心されてしまったヒには。勝手に。
カズのゾンゾンスカイツリーシリーズ同様。

てゆーかこれザンギじゃないし!!正式には!!
自分でも 【からあげくん】 言ってるし!!
なら別に 【からあげエフ】 でも良かったんちゃうんかい!!


正式に言えば、【ザンギ】 ってのは、
まあ、から揚げなんですけどね、ほとんど。

しいて言うなら、味付けが若干違うんですよね。
ニンニクや生姜などがたっぷりで濃いぃの、早い話が。
マヨネーズやケチャップなどに付けて食べるようなもんではない、ってこと。

私はレモンも掛けない。
せっかく美味いもんを何故わざわざすっぱくして食う必要性が有るのかと、そういうあれ。
親切ぶってあらかじめみんなのやつにザザーっと掛ける奴は偽善者と呼んでいる、私の中では。


こういうアホなことばっかり言ってると、
こういったアホなものばっかり送られて来るよ、って話ね。

でも、あらかじめみんなのやつにザザーっとレモンを掛けていい気になってる奴とは、
また別の幸せが有るんだよ、って話。とどのつまりは。(深くねぇよ)



# by chin-pinpin | 2012-05-12 12:49 | 傾奇者 | Comments(6)






『チャゲより天パな土色に最大10万円オフ』(チャゲオフ) ~最終夜  

ハズレたらしいけどもね。

ひとにここまでやらせといてあっさりハズレたらしいけどもね。
61分の1どころか315分の1だったとか言うしね。

そういう人、土色さんって。

とはいえ、簡単に10万円を消滅させた人とは違って、
第五夜も消滅させるとかそういう無責任なことはしませんよ私は、A型だから。(ツッチーもA型だよ)



というわけで、「違う。これじゃない」 ってなってからの続きなんですけども、
もう日は暮れようとしてるし、お姉ちゃん達もどう見てももう何も握ってそうにないし、
田端さんも 「口が風月なってきたー、口が風月なってきたー」 うるさいので、
ひとまずこの日は退散することにして、普通に風月食って帰ることにしたのですが・・。

ひとたび腹が満たされたら、思い出したかのように悔し気な表情を浮かべ、
まりもに噛まれてボロッボロのケータイで口を半開きにしてバカみたいな顔をしながら
再び土色さんとコンタクトをし始めた田端さん。

























(※ご本人様からの苦情により、プライバシー保護範囲を拡大させたものになっています)



そのコンタクトにより新たな情報を得た田端さんは、
こりゃ近日中にもう一遍出直して来にゃならんぞ、という見解をあっさり打ち出しました。

一応、土色さんサイドは、
もういいというニュアンスを一つも含んでない感じの「もういい」みたいなことはおっしゃってましたが、
頑固なO型の田端さんサイドが逆にそれを拒否しだしました。


田 「俺は行くで。明日にでも行くで。お前が行かないと言うなら一人でも行くで、仕事終わってから。
  よくよく思い起こしてみたら、売店の中の隅々までは見てなかった。
  プリクラの中も、もしかしたら、ちゃんとプリクラを撮った上で、
  プリクラが出てくる受取口の中になんかあったかも知らんやろ。
  受取口って比較的足下に有るやろ」

風 「そこまでやるかな…」

田 「強制的に展望台観光までセットして金取ってくる奴らや。十分有り得る」

風 「そうだ、金払ったんだから、どうせならあんたも応募しちゃいな。
  答えが 【さっぽろテレビ塔】 ってことだけは間違いないわけでしょ?」

田 「それはあかん。 あれはあくまで、ツッチーが謎を解いて出した回答や」


意外とこういう人なんです、田端さんって。陽一とは違って。(陽一のは濡れ衣だから)
こんな性格してるから旧参加型のクソ名無し連中に潰されたわけです。


風 「バカだねあんた。 あんたが応募したら、それだけ当選確率も上がるんだよ?
  10万貰ったらツッチーにあげればいいだろが」

田 「それもそや」



意外と変なとこに賢いけど変なとこにアホなんです、田端さんって。陽一と一緒で。


ところが・・・・

真の宝箱はまだ発見できていないものの、
ひとまず、展望台観光とセットになっていた方の企画の宝箱の中身、
即ち、『LACIMA』 というパスワードを、早速応募しようと試みてみたところ、

まだ募集期間中であるにも関わらず、
【誠に申し訳ございませんが、この企画は打ち切らせて頂きました】 ときた。そうきやがった。

有り得ますか?
金取ってるんですよ?
勝手に展望台観光までセットされて寿命まで縮められてるのですよ?

プリクラの受取口の中、有り得る、って思いました。ここへきて。


そんでもって、当初は 「一人でも行く」 と言い張ってた田端さんではありましたが、

「やっぱりあれやな…。
今度はもっと細かく探索せにゃならんってことやろ?
あそこで男一人でもっと細かくってのは、やっぱ勇気が要るな…。
今度こそ通報される恐れが有るな…。
お前今度いつ空いてる?」


となり、当然、いつでもどんだけでも空いている上に、
田端さん同様、これで終わらせようなんて気も更々無かった私は、

「じゃ、日曜日にしよう。
別に明日でもいいけど、明日だとあんたが仕事終わってからになるから、
探してるうちにテレビ塔が閉館になっちゃう恐れも有るし。
日曜の方がじっくり腰を据えて探せるだろうから」


となり、2日後の日曜日、早速2度目のさっぽろテレビ塔へと出向いて行ったわけですが・・・・


じっくり腰を据えるどころか、ぷりっと尻を突き出す間もなく、

それは現れました。
























おわかりでしょうか?みなさん。

私の向って左側の【足下】の後ろ側にチラっと見えるやつです。
前回の薄汚いバミリテープにも負けない風貌の両面テープでザックリと貼られています。
しかも適当に貼り過ぎてちょっと斜めにすらなってます。

























宝箱性のカケラも見当たらないわ!!!



最初に発見したのはたまたま左側に立ってた私でしたが、
たった一言 「あれ、なに?」 とつぶやくと、瞬時に田端さんも 「あれやがな」 となりました。
3階でエレベーターを降りて東方向を見るなり即座に飛び込んで来たわけです、この度は。


有ったか!? 前回こんなの本当に有ったか!!??


直ちにパネル方向へ駆け寄り、二人は叫びました。何度も何度も叫びました。
しかし何度思い起こしてみても、こんなものは絶対に無かったように思えてならない。

ただ、あの後、田端さんがネットで色々と調べてみたところ、
土色さんが言っていた、「誰が見ても明らかに怪しい宝箱」 というのは実は誤報で、
実際は、【誰からもわかりづらく擬似されている質素なプレート】 というのが正しいところのようだった。

今回はそのあれが念頭に有ったから発見できたのか?
いやいや、前回はいかなる念頭もさて置き、パネルの汚れから薄汚いバミリテープ観察、
果ては西にも出向いて記念メダルまで購入し、ひいてはプリクラ撮影まで突入か、というあれだった。
そんな私達が、こんな初歩的な圏内の物を見落としている筈が無かった。
なんぼどうでもパネルの汚れよりかは存在感は有る。


「前回の写真を確認してみよう」 ということになった。









  














み…、見えないっ!! 奇遇にも!!


「前回と同じポーズをしてみろ!」 ということになった。何故かそうなった。
























や、やはり見えないっ!!
前回と同じポーズをしているのだから!!



が、そんなことを試みてみるまでも無かった。

その他の写真は、表情だけ駆使してる上半身だけの私とか、プレートより右側の売店とか、
完全なるスパイっぽい人々とか、西側の田端さんだとか、そういった無意味なやつだったが、

唯一、こういったものが残されていたのだ、地味に。
























無くないっ!?
無いよねっ!?



なんでも撮っといてみるものです。
逆光で顔がわけのわからないことになってるので本当は二度と出したくない写真だったのですが、
これだけが唯一の証拠品みたいなことになったからには致し方が無い。


そう、やはり前回は、無かったんです、ナント。


どうりで、どこにも無かった筈です、無かったのだから。

田端さんの推測によると、
余りに薄汚い両面テープで余りに適当に貼られていた余りに薄汚いプレートだったことから、
掃除のおばちゃんがガキのイタズラと勘違いして誤って廃棄してしまったか、あるいは、
当初は余りにわかりづらいところに貼られていて、正解者がただの一名も現れなかったことから、
途中から勝手に場所を移動させたか、のどちらかではないかと。


有っていいんでしょうか、そんな謎解きクイズ。
ねぇ、ねぇってば。



勝手に金を取って勝手に展望台を見学させて応募してみたら勝手に既に終了してた時点で、
ちょっと信頼性に欠ける企画ではあるまいかという旨は薄々感じてはいましたが、
やはりなんといっても一番有り得ないのは、土色さんです。


ハズすってどういうことですか。
ねぇ、ねぇってば。
(それはしょうがないだろ)


てゆーか、10万円は本当に誰かに当たったのでしょうか?
これまでの当選者が全員タカラッシュの社長の親戚とか愛人の別ハンだとか、
そんなことは有ったりはしませんよね?まさか。


というわけで、また正解の所在地がここ札幌の地に有ると推測された際には、
是非私達にご用命下さい、とどのつまりは。

ぶっちゃけ、とどのつまりは、なまら楽しかったってことです。
何もかもが、悪い方、悪い方、即ちネタになる方向、ネタになる方向へと転んでいた。

昨年の盆時期の突発企画、
『ジャッキーペッパー(ハンバーグ店)から散歩がてら近所の登山ルートで帰宅してみよう』 の際、
奇遇にもいきなしのドシャブリに見舞われた挙句、
墓地の有る方、墓地の有る方へと迷い込んで行ったあの時も、田端さんが言っていた。


「はっきり言って、この年まで生きてきてもな、
友達や女と車でドライブした時のことなんか、なんも覚えてへん。
覚えてるのは、全部こうやって歩いたり走ったりする羽目になったやつや。
すんなり巧くいったことなんか、さして思い出には残らんってことや。

こういうのがええんや。 歩くことなんや、遊びってもんは。
こういう風にボロボロになって歩いたり走ったりした感じのやつの方が、
実は一番思い出に残ったりするんや」



今回の土色さんのパシリは、
そのことを再認識させてくれたのだった。


とどのつまりは、ありがとう、ツッチー。    ~了~

























(※初日の帰りに寄った田端さんちにて。
私はこれが一番イラっとしました。とどのつまりは)



# by chin-pinpin | 2012-05-09 14:31 | 瓦版 | Comments(7)






『チャゲより天パな土色に最大10万円オフ』(チャゲオフ) ~第三夜  

もう探す所など何処にも無かった。
その上、完全なる不審者と化していた私達は、
「この高卒と高校中退の能無しどもめが」 と土色さんにお叱りを受けるのを覚悟で、
再び電話を入れてみることにした。


股 「無いもんは無いわ」

土 「じゃあやっぱり、そこが答えじゃなかったのかなあ…」

股 「誰が見ても怪しい宝箱でしょ? 無い」

土 「3階の東ってそこだけなんだよね」

股 「あとは、他に考えられるとしたら、テレビ塔の東側から数えて3本目の脚部分とかさ…。
  一応、これから外に出て全部の脚部分を確かめて来ようと言ってたとこなんだけど、
  でも、そんな出入口付近に派手な宝箱とかが有ったら、誰かに持って行かれると思わない?
  そんなとこに置くかな…」

土 「いや、確かに過去に、屋外に置かれていたケースも有ったんだよね」

  (決して 「もういい」 とは言わない土色さん)

股 「そうなんだ。じゃあ行ってみる価値は有りそうだね。見て来るわ。
  でっかいんだよね?その宝箱は」

のようなイメージのやり取りを、比較的大声でしていた土色さんと私。


と、その時であった。


綺麗めな姉ちゃん 「もしかして、宝箱をお探しですか?」


天の声かと思った。
信じられないかも知れないが、一瞬頭の中でBGM的なものすら鳴ったような気もした。
曲は、なんかフワーっとしたやつ。


綺麗めの姉ちゃんの正体は、次に最上階の展望台へと向うお客様をエレベーター前で待っている
待機中のエレベーターガールだった。

言われてみれば、さっきから幾度となく目にしていたお姉ちゃんだったが、
お姉ちゃんは常にロープの向こう側に居て、
展望台には一切用事を見い出していなかった私達との接点はまるで無かった。

が、この時はたまたま、土色さんと私の電話でのやり取りが比較的相当な大声だったことから、
たまたまお姉ちゃんも 「宝箱」 というワードに気付いてしまったに違いなかった。


「は、はい! 宝箱です!!宝箱を!!」

私は即座に食いついた。
横の田端さんも、初めてザリガニを見つけた時の少年の目でお姉ちゃんの頭部を見詰めている。


姉 「それでしたら、多分こちらです。
  ご案内しますので」

股 「そちらに有るんですか?宝箱」

姉 「はい」

股 「タカラッシュっていうところの、謎解きクイズの…」

姉 「そうです」

ことごとく自信マンマンに即答してくるお姉ちゃん。

言われるがままにお姉ちゃんの後を付いて行くしか無かった。
「茶髪やなあ…。真っ黄っ黄やな…」 と小声で呟く田端さん。

恐る恐る歩みを進めていると、3階の西奥の受付カウンターに連行されていた。


股 「ここに有るんですか?宝箱…」

姉 「はい。  じゃ、お願いしまーーす」

エレベーターガールのお姉ちゃんは、続きのあれを受付のお姉ちゃんにバトンタッチした後、
エレベーターの任務へと戻って行った。
横の田端さんは、初めてBまで行った時の少年の目で受付のお姉ちゃんの頭部を見詰めている。

が、そこで受付のお姉ちゃんはこう言った。

「宝箱はこの奥に有るんですが、
ここからは有料になっておりまして…」


お金を取るらしい。


股 「どうする?」

田 「ここに有るんやろ? 行くしか無いやろ」

田端さんは迷わず尻ポケットから戦闘用チェーン付き本革仕様のウォレットを取り出した。


田 「お幾らですか?」

受 「ここの料金は300円なのですが、ただ…、
  この企画は展望台観光とセットになっておりまして、
  一旦展望台の方を観光して頂いてから、ここに戻って頂く形になってるんですよね。
  なので、展望台の料金を含めて、お一人様1000円を頂戴する形で…」

股 「そういう形だとさ。 どうする?」

田 「ここに有るんやろ? 払うしか無いやろ」

財布を出そうとすると、田端さんは迷わず 「ええよ」 言ってスッと2000円を支払ってくれた。
その横で、私は再び土色さんに電話を入れた。


股 「有料だったわ」

土 「はい?」

股 「展望台観光したら辿り着けるらしい」

土 「ちょ、ちょっと待って。 それ多分違うわ」

股 「え?」

土 「他の企業の別のイベントに巻き込まれちゃった可能性が高い」

股 「はあっ!?」

一旦土色さんを置いといて、私は直ぐさま姉ちゃんに確認した。


股 「あ、あの、間違いなくこれで良いんですよね?
  依頼して来た友人が、これじゃないって言ってるんですけど…」

受 「いえ、これですよ。
  館内で宝探しのイベントと言ったらこれしか有りません。
  ねぇ、無いよねぇ…(←周囲の同僚の姉ちゃんらと確認し合いながらザワついている)」

股 「これに間違いないって言ってるよ?」

土 「いや、違う。料金取るなんて聞いたことない」

田 「(もの凄い小声で) せっかく親切に教えてくれたのに失礼やから。
  なんでもええから行くで。行かなしゃあないやろ」

股 「なんでもいいからとにかく行って来るわ!!」


親切に案内してくれた挙句嘘吐き呼ばわりみたいなことにされてしまったお姉ちゃん方に、
ひたすら平謝りするしか無かった私と田端さん。

「名古屋の人なんですよ。しかもアホなんですよ。
札幌の事情も礼儀もよくわからなくて…(笑)」

そんなようなことを付け加えたような記憶も少し有る。

そうして手続きを終えると、今度は受付のお姉ちゃんに誘導されるがまま、
まったくもって予定していなかった最上階の展望台を目指し、
先程のエレベーターガールのお姉ちゃんが居る所まで連行された。


股 「あそこから入ると、このロープの内側に入れるシステムだったんだね」

田 「茶髪やなあ…。 受付の女も真っ黄っ黄やったな…」


が、ここへきて、ここまできて、一つ、大きな誤算が有った。
誤算は全部で16個ぐらい有ったが、
ここまで大きな誤算はこれ一つだった。

何故、「もののついでに風月でも」、は予定していたというのに、
「もののついでに展望台観光の方も」、についてはまったくもって予定していなかったというと・・・

そう、私はものごっつ高い所が苦手…
『高所恐怖症』 というやつだったのです、言うなれヴァ。

例えばジェットコースターやフリーフォールのような、
高いと所からザッサーー!というタイプのものは平気というか、むしろ大好きな方なのですが、
観覧車やロープウェイ等、長いとこ高所に滞在させられるようなタイプのやつがダメなんです。
展望台もまさに、ザッサーー!と降りてくるようなタイプのものでは有りません、決して。

乗り込むなり、そのどこからも外が丸見えなタイプのエレベーターは、
どんどこどんどこと天に向って行きます。逆に。
一瞬にして顔から血の気が引き、その場に座り込んでしまった私。
その状況にドン引きしつつも薄笑いが漏れてしまってるのがバレバレな同乗のババアら3人。
横の田端さんは 「大丈夫か」 とか言いつつもほぼ苦笑いのみ。

が、一番噴き出しそうになっていたのは、
エレベーターガールのお姉ちゃんだった、何を隠そう。

なんでこんな恐い想いしなきゃならないの…?
私だけが心の中でそう呟いていた。


4階、展望台に到着した。


股 「どこが4階なんだよ」

田 「3階から4階までの距離がもの凄いことになってるシステムなんや、ここは」

最初から素直に 【50階】 とかにしてくれてれば、
ある程度の覚悟をするなり乗らないなりの措置が取れるものを、こっちだって。
【4階】、言うから…。


というわけで、私は極力前傾姿勢を取り、
田端さんの方も別段なんら感動してるような素振りを見せることもなく、
ザザーッと3分ぐらいで観光のようなものを済ませた私達は、
とっとと宝箱の在り処へ向おうと再びエレベーターに乗り込んだ。
帰りのエレベーターはとても楽しかった。

再び3階の地に降り立った。


受 「お帰りなさいませ」

股 「本当に色々とありがとうございました。
  では、早速で申し訳ないのですが、宝箱の方を…」

受 「どうぞこちらへ」


「あちらです」













































一瞬、手前の望遠鏡の土台と、同じ感じの右隅の四角い物体に走りそうになったものの、
それは速やかに発見できた。























間違いない。

土色さんの、「誰が見ても明らかな」 というのにはちょっと遠いような感じも否めなかったが、
正真正銘の宝箱であり、何より、
鮮明に 『タカラッシュ』 と刻まれていた。

これで、土色さんが言っていた、
「他の企業のイベントに巻き込まれた」 という線も完全に無くなった。


宝箱を開けてみた。























これだ。こういうのでこそ暗号だ。
やはり、『テレビ父さんはでっかいどう』 ではなかった。

そして、よくよく見てみると、写真のように、
更に 【チケット売り場でカードをもらえ】 みたいなことが書かれていたので、
これが最後の仕事と意気込み、颯爽とチケット売り場に向ったところ、
そのカードはカウンター上にズラリと10種類ぐらい並んでおり、
どれを選べば良いものかさっぱりわからなかったので、
再び土色さんに電話を入れて確認した。


股 「カードはどれを選べばいいの?」

土 「カード?」

股 「チケット売り場でカードを貰えって書いてあったから来たんだけど…」

土 「ああ、それはね、なんでもいいよ。股子の好きなやつで」

股 「そんな安易な感じでいいの? クイズには影響しないの?」

土 「うん、無い」

と言われても、私の好きなデザインというのも特に見当たらなかったし、
念の為、チケット売り場のお姉ちゃんに確認してみた。


股 「あのー、これってクイズの回答自体には関係ないんですか?」

受 「いえ、有ると思いますよ?」

股 「(有るんかい!)」

心の中で叫んだ。

そして、一旦待たせてあった土色さんに再度確認した。


股 「関係有るって言ってるけど?」

土 「いや、いいんだ」


いたちごっこだった。

しょうがないので、10種類の中で最も数が減っていた、
こちらのカードを選んだ。

























これで今度こそ、今度こそいよいよ、全てのあれは完了した。

田端さんは、上の宝箱と暗号的なものの写メの全てを、土色さんに送信した。


が、土色さんは言った。


「違う。 これじゃない」 と・・・。


(第四夜は響きが悪いので飛ばして第五夜へつづく…)




# by chin-pinpin | 2012-05-02 15:30 | 瓦版 | Comments(6)






ちょっとひと息  

第三夜に行く前に、軽くダイニーマンの近況でも。


本当に、いよいよどうしましょう。
ダイニーマンのパルクール熱が一切冷めません。
逆にどんどんエスカレートしていき、ただでさえラグビーとチャリレースでフル回転な中、
放課後のグラウンドで、自宅の庭で、毎日毎日クルンクルンピョンピョンやってます。
勉学などどこにも入る隙間も無く、だのに相変わらず、
「え?医学部に行こうと思ってるけど?」 とか何の根拠も無いことを抜かしております。

昨日は近所の公園で、 軽いトリッキングの後、
『ヒューマンフラッグ』 というやつを披露してくれました。(こういうやつ

これを出来たからなんだと言うのでしょう。
あるいは、これを見せられたからといって何の喜びがよぎるでしょう、母親として。

挙句は、「そんなに心配なら、お母さんも一緒にやる?
やろうよ。お母さんならできると思う。
その年でパルクールやってたらカッコいいよ。
一緒に訓練して これ やらない?」



できるか!!


そして昨日の夜ついに、いきなし歩けなくなり、
病院も休みなので海老蔵に診てもらったところ、強度の筋肉疲労で炎症起こしてるて。
またしばらく松葉杖て。

思えば、昨年の骨折で松葉杖生活を強いられ、
その反動からか、完治以降の奴の暴走はとんでもないことになっていきました。
松葉杖を突く毎にまた松葉杖を突く間隔が短くなっている感じです。

ラグビー、チャリレース、パルクール・・・
母親としては、どれ一つ取っても即刻やめてもらいたい系の部類のやつでしょう。
どれも半歩間違えたぐらいで首の骨や金玉に関わるっぽいやつ。
どれ一つ手を抜かないのです。逆に。


が、この動画を観て、少しだけハッとしました。
そういえば、私も似たようなことやってたよなあ… と。
連日母親がストーカーのように公園の陰に張り付いていたなあ… と。

屋根から屋根へ飛び移るのは勿論のこと、
壁を伝っての宙返り、うんていの上走り、ブランコからの大ジャンプによるK点越え・・・・
校舎の3階から飛んだことも有りましたね。

当時は勿論 『パルクール』 などという名称は無いので、
単に 「猿」 とか呼ばれてただけでしたが。

遺伝なのでしょうか、やはり。

こういったことをやれと言った覚えも、似たことをやってたと言った覚えも有りません。
ちょっと彼の園児期や小学校の低学年時に、宝探し大会などのニーズに合わせて、
何気なく木に登ったり校門クライミングなどをしてみせただけです。

いや、正式には見せたというわけでもなく、
私がニーズに応じてたまたまやってるのを勝手に見てただけです。
でももしダイニーマンの身に何か有ったら完全にお前のせいだと家族らは言います。

万一のことが起きる前に先にとっとと死んでたいです。


# by chin-pinpin | 2012-05-01 23:27 | アナック | Comments(2)






『チャゲより天パな土色に最大10万円オフ』(チャゲオフ) ~第二夜  

誰が一日に一夜ペースと言ったかね?



現地に到着しました。

入口付近の閑散さからイメージして、瞬時に頂上までの総体的な閑散さが伝わってきました。
予想通り、しっかり3階も閑散としていました。

何故、宴会やちょっとしたパーティーなどに便利な多目的ホールや
その予約などには欠かせない管理事務所などが有る2階をスルーして3階に直行したかというと、
もしここが正解の地であったとするならば、更にこれを解けばそこにパネルが設置してあるよ、
という 『ヒント』 ってやつが、あらかじめ土色さんから提示されていたからです。

その 『ヒント』というやつは・・・ 【3、東、足下】

「多分、3階の東側の足下って意味だと思うんだよね」
と、私でもわかりそうなまんまなことを、
あえて難しい言い回しで語る土色さん。口にプリングルスを2枚挟みながら。

が、斯様なヒントを聞くまでもなく、
3階でエレベーターを降りてふと東方面を見たらドーーンと、直ぐさまドドーーンと、

それは現れました。
























「逆光ーー!!
こんな逆光にましてや顔出しパネルてーーー!!
こんなにまで無駄なスペースだらけだのにあえてーー!!」 と、瞬時に心の中で叫びました。


ともあれ、3階の東側のパネルといったらもうこれだった。これのみだった。
多分、このパネルに描かれている文字がキーワードというやつなんだろう、と、誰だって思いました。

がしかし、キーワードとか暗号というには何気に文章チック過ぎる、という漠然とした心象に加え、
天下のクイズ王・土色さんが絡んだ壮大なスケールのクイズの回答が、
『テレビ父さんはでっかいどう』 でホントにいいのか? という疑心暗鬼感、
そして何より、もう一個の 【足下】 というやつがまだ解決されていない気もした。

田端さんと共に、躍起になってパネルの【足下】を探索した。
何も無い。【足下】には何も書かれていないどころか綿ゴミ一つ落ちていない。

裏手に回ってパネルの裏部分も隅々まで調査したが、やはり何も無い。
【足下】にちょっとだけ汚れが付いていたが、これではテレビ父さん以上にパスワード感が無い。


【足下】の床に立って記念撮影なんかもしてみた。
























テレビ父さんが隠れてしまう。



横を向いてみた。























気取ってみた。























やはり隠れてしまう。



横にズレてみた。























回答者が隠れてしまう。




あ゛ーそっか…! これは顔出しパネルだったっ!!
顔を出したものを撮影して送らなければいけないのかも知れなかったっ!!


念の為、どっちからも出してみた。























ひとまず、これで写真の準備は完璧だろう。


私の出で立ちがいつになく地味なのは、さっぽろテレビ塔に合わせてのことだ。
さっぽろテレビ塔に見合うよう、ちゃんとスッピンで、一番地味な色のアバクロのパーカーを選び、
洗い立ての髪を地下鉄の風で乾かしながらやって来た。
ぶっちゃけキャップの中はまだ生乾きで、外では少し凍え死にそうだった。


一通り撮影を終えると、しまいには田端さんは、
パネルを持ち上げて土台の裏部分まで確認しだすもワラジ虫一匹発見できない。

ふと東から見た左手の窓下の【足下】にガムテープのような物が貼られているのを発見し、(北だね)
直ちに田端さんと駆け寄り、それに描かれていた図柄なんかも入念に解読してみたが、
どう見ても北の方位を示す矢印チックなタッチの小汚らしいただのバミリ的なガムテープだった。


これで、【3】階の【東】側のパネルの【足下】絡みでやるべきことは全てやった。

一応、肉眼では見えないタイプの【足下】の何かを見落としていては大変なので、
付近一帯や横の売店などを写真に収めておくというあれも欠かさなかった。

























というわけで、多少の不安はよぎったが、
双方、もうこれ以外には何も存在し得っこない! という自信だけは相当持てていたので、
一応、これまでの経緯を田端さんが土色さんにツイッターのDMでザザッと伝えると共に、
正解と思われたテレビ父さんのパネルの写メを添付したのだが・・・

「違う違う、これじゃなーいっ」 と鈴木雅之みたいに言ったかどうかは知らないが、
とにかく、土色さんから田端さん宛に届いた返信メールには、
『これではない』、っていうことを示す内容のことが書かれていたということだけは、
田端さんの浮かない表情を見て瞬時に把握できた。


田端 「おっかしいなあ…」

股子 「やっぱり違うって?」

田端 「このパネルの付近に、まだ他に何か有る筈やって…」

股子 「もうあれだよ、こんなこといちいちメールでやり取りしててもどっしょもないから、
    直接電話で話した方がいいよ。あんた電話番号知ってたでしょ。電話しよ」

田端 「仕事中やのに、大丈夫かな…」

股子 「ツッチーは確か学者かなんかだから、上司とか時間とかそういうのは関係ないよ。
    全部自己責任的な天狗商売のやつだよ、確か。
    もしヤバかったら出なきゃ済む話なんだから、一応掛けてみるだけ掛けてみよう」

田端 「ほんなら、お前が掛けてくれる?」 (ダイヤルだけしてササッと私に手渡す)


(プルルル…プルっ…) 1回半でツッチーが出る。

からの、およそ3分間強のやり取りの中で、確かに土色さんは、こういったことを言った。

「パネル付近のどこかしらに、誰が見ても明らかに怪しい宝箱が有る。
キーワードは、その中に描かれている」
と・・・。


股子 「宝箱だってさ」

田端 「宝箱? どこにも有らへんがな、そんなもの」

股子 「でも有るもんは有るんだってさ。まだ見落としてるんだよ」

田端 「単純に、正解がここやなかったという、初歩的なあれとかは?」

股子 「ツッチーだよ? そんな自信の無いもので、私達をパシらせると思う?」

田端 「せやな。ツッチーやからな。アムステルダム行ってるからな。
    ここや。有るんや、宝箱が」


再び探索を開始。

といっても、パネル付近で目に見えた箇所はもう捜索し尽くしていただけに、
その包囲網はどんどんイレギュラーな方向性へと拡大されていった。

パネル付近に設置された、プリクラの中、
怪しいおみくじの自販機に乗ってる不可解な神様のフィギュア、
比較的東側に立ってる売店のおばちゃんの衣類や靴の模様・・・

しまいには田端さんは、記念メダルの自販機の【500円硬貨】と記されたコイン投入口に、
試しに500円硬貨を投入し、最も怪しいと思われた図柄が描かれたやつのボタンを押してみた。


メダルが出てきた。























しかも、その出来立てのメダルは、もの凄く熱々で、
田端さんは 「熱っ!」 と叫んで思わず一旦メダルを床に落とした後、
フーフー冷ましながら入念にメダルの表裏を確認し、
だが当然のことながら何も無いことを悟ると、

「要らんがなこんなもん!!」 と、改めて自らの意思で床に叩きつけた。


そんな中で、ふと気付いた。

このサラリーマン風の男は…なんだ…?
























さっきまでは確実に居なかった。
そしてどう見ても、さっぽろテレビ塔の3階においてこの出で立ちは不釣合いだ。

営業途中にテレビ塔でユーザーへの手土産探しか?
いやいや、ここ札幌において、そんな営業テクニックは聞いたことが無い。

さては…、お前も宝探しのやつだな!!??

言われてみれば、土産を見てるようなフリをして【足下】を見ている気もしてならない。


案の定、視線を感じると何も買わずにスッと立ち去って行った。
























怪しい…。



おっとぉ…?
この二人組はなんだ…?
























右の男はまるで土産について談義を交わしているかのようにカムフラージュしているようだが、
左の男は確実に【足下】を見ている。

怪しい…。




おーーーーっとぉっ!!??

あ、あの二人組はなんだ!!??

























外の景色を見るフリをして、完全に目線はパネル方向を目指してやしないか!?

怪しい…。ここへきて一っ番怪しい。


田端さんも、人を見てはことごとくクイズオタクっぽい呼ばわりして「怪しい怪しい」言っている。
これはもう、怪しいのだ、間違いなく。
2対0で怪しいということは確定しているのだ。

そもそも、この地で今まで生きてきて、こんな平日のこんな時間のテレビ塔内で
こんなにまでサラリーマンや二人組なんかを見掛けることなんて無かった。

敵だらけだ。どいつもこいつも全員敵だ、もはや。
もし何かを発見しても絶対に奴らに悟られるような素行を取ってはならない。
タッチの差でツッチーより先に応募されてしまっては大変だ。
あるいは私と田端さんのどちらかが西の方角で何か見つけたような顔でもして時間を稼ぐべきか・・・

こんなにも気が抜けないテレビ塔は初めての経験だった。


そんな恐怖心に打ち震えながら、その恐怖心からなのか、
ちょっと可愛らしく見えちゃったので、
一応、改めてこんな物も撮影しておいた。














































どさんこを引っくり返してオーレを付けた 『コンサドーレ』、
北の体育館だから 『キタエール』、
小樽の菓子店だから 『ルタオ』、
北海道の観覧車だから 『ノルベサ』・・・・

北海道のテレビ塔だから 『テレビ父さんはでっかいどう』、
で最後になるものと信じていた私がハンカ臭かった。



その頃田端さんは・・・

西にも出向いて途方にくれていた。

























股子 「さすがに西は関係無いと思うよ。真逆だからね」

田端 「その逆の逆を突いてということももしかするとぉ…?」

股子 「無いな」

田端 「ほんならせっかくやから…」


記念撮影。



















がっつり西日。 西だけに。
来た時はあんなにも東を照らしていたというのに…。


股子 「戻る? 東に…」

田端 「でも、もう何も無かったよな…」

股子 「かつてこんなに長時間テレビ塔の3階を堪能してた人って他に居るんだろうか…」


同時に、二人はふと気付いた。

完全なる不審者であると。

最も怪しい二人組は、むしろ自分らの方であったと・・。逆に。


売店のおばちゃん達も、しまいにはそばを通っても 「いらっしゃいませ」 も言わなくなっていた。

(第三夜へつづく…)



# by chin-pinpin | 2012-04-29 00:44 | 瓦版 | Comments(6)






< 前のページ 次のページ >